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プロダクション・デシネ☆☆☆☆☆第92弾。
キューバン・ジャズヴォーカル?ボレロの名作『マテオ』の衝撃から9年...、遂に完成です。キューバへの愛情に満ちた夢見心地の傑作、『マイ・ビューティフル・ハバナ』。前作に勝るとも、決して劣りません。どうぞ、お試し下さい！

当店レーベル『プロダクション・デシネ』からリリースされた日本でのデビュー作『マテオ』(PDCD-045)が、未だに高い人気を誇る、ロサンゼルスとキューバをベースに活動を続ける男性SSW、マテオ・ストーンマン (Mateo Stoneman)が、2003年から2012年にかけキューバへと何度も赴き吹き込んだ作品『マイ・ビューティフル・ハバナ (Mi Linda Havana)』が完成しました。前作に勝るとも決して劣らない、期待通りの、いや、期待以上の極上のキューバン・ジャズヴォーカル、ボレロの逸品です。

オープニングを美しく飾る「01. Alma con Alma」の出だしのピアノの響きだけでも、この作品が傑作であることの証明として十分足りるでしょう。優しく、艶やかに語りかけるように歌うマテオの歌声も唯一無二。続くオリジナル曲「02. Andando por el Malecon」は優雅なストリングスが導く、ロマンチックでドラマチックなナンバー。他にも、華麗なオーケストレイションが心地良い「08. La Virtud de Cuba」、澄んだハイトーンヴォイスと切なげな旋律が絶品の「04. Los Aretes」、哀愁感漂うピアノのフレーズも印象的な「11. Pasitos」、どこか物悲しさが滲み出る「14. Navegar el Mar」など、アルバムの大半を占めるマテオのオリジナル曲のクオリティが絶品で、今作では、メロディメーカーとしての彼の才能も堪能できます。他にも、ブラジル音楽を取り上げた「03. Eu Sei Que Voce Amar」も興味深く、作品に奥行きをもたらしています。

まるで衰えることを知らない、マテオの澄んだシルキーヴォイスの美しさはそのままに、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブやオルケスタ・アラゴンのメンバーを含むバックの面子も豪華過ぎます。美しいジャズ演奏を背に歌われる今作の収録曲の大半が、マテオのペンによるオリジナル曲と言う点が、前作との違いかもしれませんが、アメリカ人であるマテオにしか成し得ない、ロマンチックで、いつまでも、何度でも聴き続けていたい衝動に駆られる作品に仕上がっています。

選曲も、ジャケットのデザインも日本独自の物となります（とりあえず、日本以外ではリリースの予定はありません）。マットな質感の紙ジャケ仕様、解説は吉本 宏氏による物で、非常に豪華な仕上がりです。

前作が素晴らしすぎて、心配になる位にステキすぎたのですが、こんなにステキな作品を作り上げたマテオ氏に感服、そして感動です。是非ともお試し下さい。もし気に入ってもらえれば、きっと永らく楽しみ続ける事が出来る、特別な1枚になるかと思います...。(mm)

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